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ペットライン 猫ノート

Cat Note

おしっこのミスで怒っていませんか?

急におしっこのミスをしたら、泌尿器系の病気を疑って!

トイレのしつけは完璧!と思っていたのに、突然、トイレ以外の場所でおしっこをしてしまうことがあります。そんなときは猫ちゃんのせいとすぐ怒らないで、どうしてそのような行動をとったのかを考えてみましょう。

猫ちゃんはとってもキレイ好きなので、排泄物のニオイにも敏感です。ですから、トイレ以外の場所でおしっこをしてしまったら、何かトイレで排泄したくない理由がある可能性がありますので、どうしておしっこのミスをしたのか、猫ちゃんの様子や、トイレなどの生活環境を確認してみましょう。また、猫ちゃんがかかりやすい泌尿器系の病気も、おしっこのミスの原因となることがあります。病気によってはトイレに間に合わなかったり、排泄時の痛みが嫌でトイレに行くのを嫌ってお漏らしなどのミスをしてしまったりする場合があります。普段と比べておしっこに赤味があるなら膀胱、腎臓、尿路に、無色透明なら糖尿病や慢性腎炎の疑いが。また黄色味が強い場合も病気にかかっている可能性があります。

不適切な食事によって多発している下部尿路疾患(F.L.U.T.D.)!

おしっこをしようとして長い間力んだり、おしっこに血液が混じっていて赤かったり、性器のあたりにキラキラしたものがついていて、そのまわりをよくなめている。またいつもと違う場所で力んでいる…などの様子が見られたら、猫下部尿路疾患(F.L.U.T.D.)の症状の1つである尿結石の兆候です。特にオスがこのような行動を見せたら、とても危険な状態。不適切な食事や生活習慣などが原因で膀胱内に結晶が生じ、それが結石になり、尿道でつまっている可能性が高いのです。だんだんとおしっこが出にくくなり、完全におしっこが出なくなってしまうと尿毒症にかかってしまうため、命の危険があります。早急に獣医師に診せるようにしましょう。

この下部尿路疾患(F.L.U.T.D.)は、不適切な食事を与える、飲み水が衛生的でないなどの生活環境の他、運動不足や肥満など猫ちゃんの状態も原因となると言われています。食生活や生活環境など、猫ちゃんの置かれた環境を一度見直してみましょう。また、様子がおかしいなと思ったら獣医師に相談することも重要です。
病気の心配がない粗相の場合は、トイレの環境がイマイチなのかもしれません。こまめに掃除をして清潔にしておくことが第一条件ですが、新しい猫砂に変えた、トイレの位置や容器を変えた、引っ越した、部屋の模様替えをしたなど、トイレになんらかの変化が起こっていることで猫ちゃんにストレスがかかっているのかもしれません。

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