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猫とワタシの健康アカデミー

2時限目

キャットフードの上手な
与え方って?

人間と同様に猫も、食事が体に大きな影響を与えています。

その内容はもちろん、量やタイミングなど与え方にも配慮が必要です。
そこで今回は、キャットフードの上手な与え方をお教えします。

主食のドライフード以外に、ちょっとしたご褒美や、
食いつきの悪い時の切り札として、ウェットフードを
与える飼い主さんも多いと思います。
ウェットフード大好き!おいしいんだもん。
実は、
ウェットフードは、健康面からも優れモノなのです。

そうなの!?
ちょっと贅沢な「ご馳走」だとばかり思ってた。

食事の違いによる水分摂取量の比較
ドライフードとウェットフードを使用することで、
ドライフードだけの食事の時と比べて水分摂取量が約3割もアップ。
水分補給で尿量が増えると尿は薄くなるから、
下部尿路疾患の予防にとてもいいのです。
びっくり!
じゃあ、ウェットフードをいっぱい食べちゃお~
その辺りはなかなか難しくって、『総合栄養食』ではない
『副食』や『一般食』と言われているウェットフードばかりになると栄養バランスを崩してしまうことも。
また猫は少しずつ時間をかけて食事をする性質があるから、傷みやすいウェットフードだけじゃなく、日持ちするドライフードも一緒に食べましょう。
確かに。
(ごはんをちょっとずつ食べるの、好きなんだぁ)
それと食事の回数にも気を使って欲しいな。
猫が食事をすると、食べたものを消化するために胃の中に胃酸が分泌され、尿pHはマグネシウム由来結石のできやすいアルカリ性に傾いてしまいます。
また、胃酸は食べ物を食べた時に分泌量が増え、たくさん食べるほど多く分泌されます。
つまり、食事の量が多くなると、尿pHへの影響も大きくなるのです。
そのため、一度にたくさんのフードを食べさせるのではなく、少しずつ与えることが重要。食べさせる間隔が短いと尿pHの影響は少ないけれど、様子を見ながら与えるようにしてください。
食事量と尿pHの関係
フードの給与回数と尿pH
ちなみに、ドライタイプとウェットタイプを
併用するならば、
朝はウェットフード、夕方はドライフードがオススメです。
え!それはどうして?
朝は空腹でよく食べる傾向にあり、pHが上がりやすいので、ウェットタイプで水分を多く摂ることで尿を薄め、尿路結石をできにくくするように配慮してあげたいですね。
また、水分量の少ないドライタイプは傷みにくくお皿に置いたままにしておきやすいため、フードを少しずつ時間をかけて食べる猫には、夕方から夜にかけての食事に適しています。
ふむふむ。
確かに朝はお腹が空いてることが多いかも。
さらに、ウェットフードには、あまり水分を飲まない猫でも効率的に水分補給ができる「スープタイプ」もあります。
カロリーも低いので、朝ごはんと夕ご飯の間のおやつに適しています。
あ!これ、この間、食べたよ!
とってもおいしかったなー。
猫の健康を支えるのは毎日の食事。
成長段階ごとに尿pHとマグネシウム・カルシウム含量に配慮したドライフードに加えて、ウェットフードを上手に組み合わせて使うことで、より適切に下部尿路の健康に配慮することができるんだ。
今回も、いろいろ勉強になりました。
僕達の健康のためにはウェットフードも
大事なんだね。