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【ドッグトレーナーが教える!】愛犬が肥満になる2つの理由と対策

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愛犬の運動が毎日の散歩だけに限られていたり、おやつを過剰にあげてしまったりするケースは少なくありません。十分な運動が確保できない状態でおやつをあげすぎると、運動不足や肥満の原因となることがあります。この記事では、日常生活の中で取り入れやすい愛犬の肥満対策を紹介します。

この記事の監修者

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鹿野 正顕

ドッグトレーナー(CPDT-KA)/学術博士
スタディ・ドッグ・スクール 代表
株式会社Animal Life Solutions 代表取締役社長
日本ペットドッグトレーナーズ協会 理事長

実は飼い犬の多くが肥満!

実は飼い犬の多くが肥満傾向にあるといわれています。肥満になってしまう理由は主に2つあり、1つ目は「運動量が足りていない」、2つ目は「おやつを必要以上にあげすぎてしまう」 という理由です。この記事ではそれぞれの理由の詳細と対策を紹介します。

肥満になる理由①運動量が足りていない

実は毎日の散歩だけでは運動量が不十分な場合があるということはご存じでしたか? 犬は、もともと野原を走り回って狩りをしていたため、人間の歩調に合わせて歩くだけでは必要な運動量を満たすのは難しい ことがあります。特に若い中型・大型犬や小型でもエネルギッシュな犬種だと、散歩だけでは運動不足に陥り、肥満につながってしまうというケースが多く見られるのです。

解決策①愛犬が思いっきり遊べる場所に行く

愛犬の運動欲求を満たし十分な運動量を確保するためには、広い公園やドッグランなどの愛犬が思い切り体を動かせる場所で自由に欲求を発散できる時間を作ることが大切です。散歩はあくまで公園などに行くための移動手段として考え、到着後は思い切り遊ばせてあげることで、愛犬は楽しみながら運動不足を解消できます。ただし、運動が苦手な子の場合は、飼い主さんが様子を見て遊ばせてあげましょう。

解決策②自宅でたくさん遊んであげる

近くに広い公園やドッグランがなく、頻繁に出かけるのが難しい場合は、自宅や庭でおもちゃを活用して遊びの時間を取り入れましょう。ロープの引っ張り合いやボール遊びなど、愛犬が夢中になれる工夫をすることが大切です。犬は他の犬と遊ぶよりも、飼い主さんと遊ぶ方がよりモチベーションが高くなると言われています。そのため、自宅の限られた環境であっても、飼い主さんが積極的に遊んであげることで十分な運動量を確保できます。

2つ目の肥満理由:「大好きなおやつばかりをあげてしまう」

フードをあまり食べないからといって 、おやつを過剰にあげてしまう飼い主さんは少なくありません。しかし、これは肥満の大きな原因となります。

犬は他の動物に比べて満腹中枢が鈍い

多くの動物は、生きていくために必要なエネルギーが満たされると自然に食事をやめますが、犬は満腹中枢が鈍いため、嗜好(しこう)性の高いおやつはお腹がいっぱいでも食べ続けてしまう傾向があります。また、十分な運動量を確保できていない場合は、生きていくための必要なエネルギー自体が少なくなり、フードを食べる量も減る傾向にあります。そのため、フードを食べないからと言って、嗜好性の高い おやつをあげすぎてしまうと、過剰にエネルギーを摂取することになり、肥満へとつながってしまいます。
ここでは、なるべくおやつをあげずに十分な量のフードを食べてもらう方法を2つご紹介します。

解決策①:たくさん運動をする

これは1つ目の理由で述べた内容と共通ですが、公園やドッグランなどで十分に体を動かす、自宅でおもちゃを使って遊ぶといった工夫で運動量を増やすことが重要です。運動が十分に確保されれば、体が求めるエネルギー量も増加し、結果としてフードを食べる量が増えるため、「フードを食べないからおやつをあげる」といった状況を防ぐことができます。

解決策②楽しんで食事をさせてあげる

愛犬に食事を楽しいと感じてもらうことも重要です。ただフードを器に盛ってあげるよりも、飼い主さんとのコミュニケーションを交えながら食事をすることで、より楽しくフードを食べることができます。頑張った時のご褒美としてフードをあげたり、知育玩具を使ってあげたりすることで、楽しさと満足感を両立させることができます。

まとめ

愛犬の十分な運動量が確保できていないと、ストレスを感じやすくなるだけではなく、運動不足から肥満に陥るなどの問題が生じます。そのため、散歩で外の空気を感じさせて、思いっきり遊べる場所に連れて行ってあげたり、自宅で積極的に遊んであげたりすることは非常に大切です。またおやつのあげすぎにも注意が必要です。摂取エネルギーが1日に必要なエネルギ ーを超えないようにおやつのあげ方を工夫しましょう。日常生活の中で適切な工夫を取り入れることが、健康的な生活習慣につながります。

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