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【専門家監修】猫の爪切りのコツと、嫌がる場合の対処法

公開日:

猫ちゃんの爪を切ることは、人や猫ちゃん自身、家具などを傷つけないために欠かせないケアの一つです。しかし爪切りを手にした途端に猫ちゃんが逃げたり暴れたりして、困っている飼い主さんは多いのではないでしょうか。どうすれば猫ちゃんの負担を少なくして爪を切ることができるのか、手順やコツをご紹介します。

この記事の監修者

荒川 真希のイメージ画像

荒川 真希

ヤマザキ動物看護大学 動物臨床栄養教育学研究室
講師[愛玩動物看護師・ペット栄養管理士・VT・AHT・CDT・DGS]

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猫に爪切りが必要な理由

猫ちゃんの爪は、普段は指部分に当たる皮膚の中に引っ込んでいて、必要に応じて出せるようになっています。鋭く尖った爪は、屋外で暮らす猫ちゃんにとっては、木に登ったり獲物を獲ったりする時に大切な役割を果たします。しかし屋内暮らしの猫ちゃんの爪が伸びたままになっていると、猫ちゃんも飼い主さんもケガをしたり、家具などを傷付けたりする恐れがあるため、爪切りは重要なのです。

「爪とぎ」と「爪切り」はどう違う?

「猫ちゃんは爪とぎをしているから、切らなくてもいいのでは」と思う飼い主さんもいるかもしれませんが、爪とぎと爪切りは全く違うものです。 猫ちゃんの爪は多層構造になっていて、外側の古い層が剥がれることで内側から新しい先の尖った層が出てきます。爪とぎは古い層をはがすため。そして、爪切りは尖った先を切るために行います。どちらも猫ちゃんが健やかに暮らすために欠かせません。

どれくらいの頻度で行えばいい?

子猫の場合は爪が伸びるスピードも早いので、1~2週間に1回程度が良いでしょう。成猫はどれくらい活動するか、また体調によっても爪の伸び方は異なるので、こまめにチェックして爪の先が尖ってきたら切ってあげましょう。目安は月に1~2回程度です。

爪切りのコツ

爪切りは、なるべく素早くして愛猫に負担をかけないことが大切です。準備を整えて始めましょう。

用意するもの

●爪切り  文房具のハサミと同じように使える「ハサミ型」と、スパッと切れやすい「ギロチン型」があります。子猫の場合は爪が小さく見えづらいため、「ハサミ型」が見えやすいかもしれません。使いやすいものを選びましょう。 なお、人間用の爪切りは、爪が割れてしまう心配があるので避けてください。

●清潔なガーゼ・止血剤  もし血管を切ってしまった時に、すぐ止血できるよう用意しておくと安心です。

●バスタオル  爪を切る時に動かないよう、バスタオルで優しく体や後ろ脚を包むと、やりやすい場合があります。

爪切りの手順

① 猫ちゃんを後ろから優しく抱っこする  飼い主さんの膝に座らせてリラックスさせ、足先を持ちます。

② 肉球を押して爪を出す  後ろ足の爪から始めるとやりやすいことが多いようです。

③ 先の尖った部分だけをカットする  爪の中に血管と神経が通っているところは、ピンク色に見えます。半透明の先だけを切るようにしてください。個体差がありますが、カットする部分は2~3mm程度です。

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もし出血してしまったら

切った断面を清潔なガーゼで、血が止まるまで押さえてください。止血剤があれば、より早く血が止められます。

爪切りを嫌がる場合の対処法

猫ちゃんにとって爪や足先はとてもデリケートな部分です。首や背中など猫ちゃんが喜ぶ場所を撫でるついでに足先にも触れ、普段から触られることに慣らしておきましょう。また、活発に動いている時間帯(明け方〜朝、夕方〜夜など)は興奮しやすくなっているので、爪を切るのは避けた方が無難です。 他にもこのような方法があります。

●おやつを用意する

爪を切り始める前におやつをあげて、警戒心を持たせないようにします。そして爪切りが終わった後もご褒美としておやつをあげ、「爪切りは嫌なことではない」と思ってもらうようにします。もし二人がかりで爪を切る場合は、一人がおやつをあげて気をそらしている間に、もう一人が作業すると良いでしょう。

●優しく声をかける

「いい子だね」「お利口さん」など、優しくほめることで恐怖心を持たせないようにします。そして、爪が切れたらたくさんほめてあげましょう。

無理しないことが大切

猫ちゃんが嫌がるからと、力づくで押さえつけると恐怖感を抱いてしまうのでNGです。何より、飼い主さんとの信頼関係にヒビが入ってしまう恐れがあります。 爪切りはとにかく無理をしないことです。1回で全部の爪を切ろうとせず、「今日は前足だけ、別の日は後ろ足」といったように数回に分けても良いので、愛猫のペースに合わせてあげてください。どうしても手に負えないようなら、獣医師に相談しましょう。

子猫のうちからフードで下部尿路ケア

快適に過ごしてもらうため子猫の時から爪切りのケアすることも重要ですが、成長段階に合わせてきちんとしたフードを選びも大切です。 そこでペットラインはウェットフードでは「メディファス ウェット り乳」・「メディファス ウェット 子ねこ 12か月まで」を、ドライフードでは「メディファス 子ねこ 12か月まで チキン味」をおすすめします。「メディファス 子ねこ 12か月まで チキン味」は猫の健康上の悩みで多いとされる「下部尿路」の健康維持を支えるプレミアムフードで、子猫の今とこれからをフードから考えてみませんか。ドライフードの「メディファス 子ねこ 12か月まで チキン味」は「しあわせマルシェ」なら通常サイズでお試しできます。

 

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