子猫はいつからお水を飲むの?
ミルクからお水に切り替えるのはいつ?
子猫は生まれてすぐミルクを飲むことになりますが、水に切り替える時期はいったいいつだろうと疑問に思っている方も多いのでは。
子猫は生後4週目くらいになると歯が生え始め、離乳食になります。離乳食には水分が多く含まれているうえミルクも飲んでいるため、水分は十分に摂取しています。お水はあまり飲みたがらないかもしれません。
猫ちゃんによって千差万別ですが、すんなりお水に移行する子猫もいれば、お水には全く振り向かない子猫もいます。無理して飲ませる必要はありませんが、新鮮なお水を常に用意しておいてあげれば飲みたくなったら、飲みたい時に飲むようになるでしょう。
生後8週目頃になると離乳食からドライフードに切り替えます。この頃になると大体の猫ちゃんは水を飲み始めます。欲しがるようならミルクを飲ませながら、少しずつ訓練をして時間をかけてお水に移行していきましょう。
子猫の時にお水をたくさん飲む習慣ができると、成猫になってもお水をたくさん飲んでくれるので、水分摂取量が足りないとかかりやすくなる腎不全や下部尿路疾患(膀胱炎・尿石症)などの病気の予防を期待できます。
子猫の1日に必要な水分量
健康な成猫1日あたりの水分摂取量は、1日のエネルギー要求量の数値とほぼ等しいと言われています。体重1㎏当たり約50ml以下が一般的のようです。
それに対して、子猫の場合は体重100g当たり13~22mlと言われています。成猫より体重当たりの水分摂取量は多くなります。以下は、これを当てはめて得られる「1日に必要な子猫の水分量」です。子猫の種類、性別、運動量、食事内容、季節などで異なりますので、以下はあくまでその目安としてお考えください。また、表中の月齢ごとの体重も目安です。
- ・体重800g (生後2カ月くらい) 104~176ml
- ・体重1.2kg (生後3カ月くらい) 156~264ml
- ・体重2kg (生後4カ月くらい) 260~440ml
- ・体重2.5kg (生後5カ月くらい) 325~550ml
- ・体重3~3.5kg(生後6~7カ月くらい) 390~770ml
- ・体重3.5~4kg(生後8~10カ月くらい) 455~880ml
水分はフードからも補給しています。ドライフードは重量の約10%、ウェットフードは約80%の水分が含まれています。どちらを食べているかで摂取している水分量は異なります。上記の数値はそれも含めての水分量です。
子猫のうちは体重をこまめにチェックして、水分不足にならないように気をつけてあげましょう。
※参考
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jpan/16/2/16_96/_pdf
https://www.peppynet.com/library/archive/detail/142
「ペット栄養学会誌」猫における水分摂取の重要性(徳本一義/マークモーリス研究所)
文:倉田光子
イラスト:上田惣子