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目、耳、表情、しっぽで見分ける犬の気持ち(ボディランゲージ編)

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わんちゃんは言葉を話せないため、ボディランゲージを使い自分の感情を伝えます。ボディランゲージを理解し、わんちゃんの気持ちが読み取れると、絆が深まり信頼関係を築けるでしょう。今回は、わんちゃんのボディランゲージから分かる感情を中心にご紹介します。

この記事の監修者

秋山 蘭のイメージ画像

秋山 蘭

ヤマザキ動物看護大学 動物臨床栄養学研究室
助教 [修士(獣医保健看護学)・愛玩動物看護師・ペット栄養管理士・CRT]

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犬のボディランゲージとは


わんちゃんは吠えたり鳴いたりして感情を伝えますが、耳や目、表情、しっぽなどを使った「ボディランゲージ」でも感情を読み取ることができます。不安や恐怖を感じている時は自分の体を小さく見せる、逆に自信がある時や相手を威嚇する時には体を大きく見せようとするのもボディランゲージの一つ。わんちゃんの気持ちを理解するために、ボディランゲージの意味を知っておくことが大切です。

それぞれの部分の状態から読み取れる、わんちゃんの感情を解説していきます。各部分の状態を組み合わせて見ることで、より正確に感情を読み取ることができるでしょう。もちろん、わんちゃんの身体的特徴や性格、その時の状況などにより異なるので、目安としてご一読ください。

耳から分かる犬の感情


わんちゃんを飼っている方であれば、愛犬が耳をピンと立てていたり、反対にペタンと倒していたりする姿を目にしたことがあるでしょう。実は、表情やしっぽだけでなく、耳の動きからもわんちゃんの感情を知ることができる場合もあります。ここでは、耳の動きから読み取れるわんちゃんの感情をいくつかご紹介します。

耳をピンと立てている


わんちゃんは、目の前の何かに集中している時や、興味を示している時などに耳を立てます。例えば、気になる物音が聞こえたり、美味しそうなにおいがしてきたりする時にピンと立てることが多いですが、この場合は穏やかな表情をしていることでしょう。

また、初めて会った人の前や聞き慣れない音が聞こえた時など、緊張状態にある時にも耳をピンと立てることがあります。不安げな表情をしているのであれば、周囲にある何かに警戒して緊張しているのかもしれません。さらに、他のわんちゃんを目の前にした時、耳を前方に倒しつつ、唇が持ち上げて犬歯を強調するようにしているなら、威嚇していることを表しています。

耳を倒している


耳を後ろに倒している時も、様々な感情が読み取れます。耳と同時に、他の部分の状態を見て判断してみましょう。
耳を倒している時に、尻尾を盛んに左右に振ったり腹部を見せたり、また穏やかな表情をしている場合には、構って欲しいという甘えを示したり、服従の意味合いもあります。
一方、尻尾が下がっていたり、表情が硬くなっていたり、また全身を小さくしている場合には、不安や恐怖、緊張を表しています。さらに、口角が平行に後方に引かれ、頭の位置も低くなっていると、恐怖の気持ちが強まっているサインです。
耳の向きをいろいろな方向に向けている場合は、物音がどこから聞こえているのかを探している時が多く、他にも落ち着かない時に見せることもあります。

「たれ耳」の場合は?


ダックスフンドやトイプードルなど、耳の途中や付け根部分から折れている犬種は、耳の動きがわかりづらいため、気持ちを読み取りにくいかもしれません。目や口周りなど、他のボディランゲージが見られた時に、耳の付け根辺りを観察してみてください。わずかに動いているのが見て取れるでしょう。
何か物音が聞こえた時、立ち耳のわんちゃんならよく耳をピンと立てますが、たれ耳のわんちゃんもわずかに耳全体が持ち上がるなどの変化があるはずです。リラックスしている時の耳の位置や状態を把握しておくと、変化が分かりやすいでしょう。

目から分かる感情


わんちゃんの感情は目にも表れているのでチェックましょう。

目を見開いている


わんちゃんが目を見開いてじっとしているのは、不安や警戒・緊張、また何かに集中していることが多いです。ただし同時に口元が緩んでいるようであれば、興奮していたり、何か良いことが起きるのではないかと期待していたりする場合もあります。

上目遣いの時


飼い主さんに叱られた時や大きな物音がした時など、不安や恐怖を感じると上目遣いをすることがあります。不安そうな表情や体を小さくしているなど、他の部分も合わせて確認してみてください。
一方、寂しい気持ちの時や飼い主さんに構ってもらいたい時にも、上目遣いをしやすいとされています。またリラックスしている時にも上目遣いで飼い主さんを見る場合もあり、表情なども合わせて観察してください。

口周りから分かる感情


口周りも比較的わんちゃんの感情が分かりやすく表れる場所です。他のボディランゲージと合わせてサインを見逃さないようにしましょう。

口角を上げている


嬉しい時やリラックスしている時には、口角を上げて、にっこり笑ったような表情を見せます。飼い主さんと一緒にいられて嬉しい、安心している、ということを伝えているのかもしれません。

舌を出している時


くつろいでいる時など、リラックス状態になると顔や口周りの筋肉が緩み、舌を出す仕草を見せることがあります。また、暑い時に舌をだらんと出してハアハア息をするのは、体温を下げようとしているからでしょう。

口を軽く開けている


穏やかな表情で口を軽く開けているのは、リラックスしている時や嬉しいと感じている時に多く見られます。一方、少し険しい表情をして不安を感じている時にも口が軽く開いた状態になることがあります。他のボディランゲージと合わせてチェックしてみてください。

口を固く閉じている


口を固く閉じて真剣な表情をしている時は、不安を感じていたり、緊張していたりすることが多いです。また、何かに興味を示して集中している時にも口を閉じます。

しっぽから分かる感情


しっぽは最もわんちゃんの感情が分かりやすいサインと言えます。わんちゃんの感情が高まった時にしっぽを振るのは有名ですが、それ以外にも様々な感情を表すことが多いので、きちんと見分けられるとわんちゃんとの絆をより深められるでしょう。ただし、元々しっぽが下がっている犬種もありますし、そのわんちゃんによってしっぽの高さや振り方は異なりますので、他の部分と合わせて観察してみてください。

しっぽを上げている


ポジティブな感情の時もネガティブな感情の時にもしっぽを上げます。どちらの感情であるかは、耳や目、表情など他の部分を見て判断すると良いでしょう。

しっぽを下げている時


しっぽを下げている場合にも様々な感情が表れています。
例えば、背骨のラインの延長線より、やや下にしっぽを垂らしている場合は、リラックスしている状態。リラックスしている状態よりもさらに下にしっぽがあると、不安を感じているかもしれません。そして、リラックス状態よりも上にしっぽがあると、興奮している、もしくは自信に満ちている状態だと読み取れます。

しっぽを後ろ足の間に入れている時


強そうなわんちゃんと対面した時や、飼い主さんに叱られた時など、しっぽを後ろ足の間に入れることがあります。これは、服従や降参、怯えを表す時に見せる仕草です。この場合、体を小さくすることがあります。

しっぽを高い位置で早く振っている時


しっぽを高く上げて左右にブンブンと大きく振っている時は、気持ちが昂っていたり、嬉しい気持ちを感じていたりします。素早く振っていると、それだけ気持ちも高まっているとされています。

まとめ


わんちゃんは言葉を話さない代わりに、様々なボディランゲージで気持ちを伝えてくれています。この記事ではどのような感情を表しているかをご紹介しましたが、わんちゃんの身体的特徴や性格などにより表現方法は異なります。愛犬が何を伝えたがっているか、わかってあげられるのは飼い主さんだけです。日々、愛情深くボディランゲージを観察してあげてください。

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