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コロナ禍での犬のストレス対処法

コロナ禍で、飼い主さんだけでなく、ペットのワンちゃんも大きなストレスを抱えたといわれます。ワンちゃんはコロナ禍での飼い主さんの生活の変化や心の状態の影響を受けてストレスを抱えてしまったようです。そのストレスは飼い主さんの思いやりで軽減できる事もあるようです。以下に、コロナ禍で起きたワンちゃんのストレスと解決策の一例を紹介します。

そもそもストレスは、外部からの刺激や負荷によって生まれる緊張状態のこと。その度合いについては「犬のストレスサイン」コラムで説明しています。愛犬の様子を見て、今、どんな状態にあるのか把握することがワンちゃんのストレスからの解放の第一歩。ちなみに、ストレスを受けたワンちゃんに見られる症状として、いつもより便の状態が緩くなったり、食べた物を吐くケースが見られるそうです。症状が続くようであれば、動物病院で受診しましょう。

運動不足

ストレスと運動には、深いつながりがあります。運動をすることでセロトニンの分泌が促され、ヒトの場合、不安行動やうつ症状が軽減されることがわかっています。コロナ禍で外出を控えた飼い主さんによって、ワンちゃんの散歩も控え気味になっていませんか? 愛犬の「ストレスサイン」を感じたら、いつもよりも多めにワンちゃんを散歩に連れていってあげましょう。

気疲れ(構われすぎ)

ずっと誰かがかまっているという状態も、ワンちゃんにとってはかなりの苦痛になるようです。コミュニケーションはもちろん大切ですが、ワンちゃんが単独でリラックスできる場所や時間を確保してあげることも必要です。ケージやサークル、クッションなどを設置して落ち着ける空間や時間を確保してあげましょう。

環境の変化(音など)

飼い主さんにとって快適な空間がワンちゃんにも快適であるとは限りません。例えば、空調で設定したやや高めの室温、ドアを強めに閉める音や足音、室内に大きめの音で流れる音楽、香水や芳香剤のにおいなど、人間よりも鋭敏なワンちゃんにはきつい環境になっていませんか?

平日は、会社や学校に行っていて、家にいないはずの家族が、終日テレワークやリモート授業などで在宅していることがストレスになっている場合もあります。いつも通りの接し方で、ワンちゃんを気遣った生活態度を心掛けてあげると、その分ワンちゃんに掛かるストレスは軽減できます。

飼い主の不安

ワンちゃんは飼い主さんや家族の行動をよく見ています。不安を感じていたり、家庭内で喧嘩が起きたりすると、ワンちゃんも影響されてストレス状態に陥ることがあります。飼い主さんのストレスは、ワンちゃんにとってもストレスに。愛犬の前ではなるべく不安な姿を見せないようにしましょう。

コロナ禍でイライラしていないか、家族全体はどうかといったストレスチェックをして、状況を改善することがワンちゃんのストレス軽減につながるかもしれません。

文=エムプラス イラスト=影山直美

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